Partner Kickoff 2021では、ケイティ・インマック(Solutions Partnerプログラム担当バイスプレジデント)が、パートナー様と共にビジネスを次の段階へと成長させるために、今後のプログラムに対する戦略的投資と新たな方針についての概要を説明しました。Partner Kikoffでの発表内容を、以下でご紹介します。動画もご覧いただけます(イベントは英語で開催されました)。
2020年、社会の大きな変化に伴って、部分的なデジタル対応にとどまらない、抜本的なデジタルシフトが急速に進展し始めました。顧客視点のアプローチ、統合型のソフトウェア、全社規模での連携強化がビジネスの不可欠な要素になっています。当社は、このようなニーズに応える製品と理念を通して、お客さまのデジタル変革を支えていきたいと考えています。そしてこの取り組みは、パートナーの皆さまにとっても大きなチャンスとなるはずです。2021年、HubSpotとしてもパートナー様と共にビジネスを発展させることに一層注力していきたいと考えています。
今後、数年間にわたってSolutions Partnerプログラムを強化し、主に次のような改善を通じて確かなビジネスへとつなげていきます。
活動に差し支えるような摩擦を解消することで、顧客対応やサービス提供におけるパートナー様との連携を一層強化します。
このシステムは、ドメイン登録と併用します。2021年中のグローバル導入を予定しています。
取引に関する改善を実施します。
現在運用しているドメイン登録システムには、既に所有者が設定されているドメインを登録しようとした場合は自動的に却下されます。さらに却下理由が明示されないため、営業プロセスに摩擦が生じていました。今後の取引登録では、却下された理由と対応の流れが提示されるようになります。
また、現在HubSpotと共同での取引の際にはSlack、Eメール、電話での煩雑なやり取りが発生していますが、新しい情報共有インターフェイスでは解消されます。取引に関するメモやステージといった情報を、パートナー様のアカウントからHubSpotの社内CRMに同期することで円滑なコラボレーションを実現します。
このシステムについては昨年テストを実施し、パートナー様と社内担当者の双方から高い評価を得られました。テスト参加者の多くが情報の透明性を評価すると共に、コラボレーションの強化を実感したと回答しています。
2021年4月15日から、新しい上限が適用されます。 パートナー様は2021年7月1日までに新しい上限にご対応いただく必要があります。登録数が上限を超えている間は、次回のコミッションのお支払いを保留させていただくことになりますので、ご了承ください。
ドメイン登録の上限数は摩擦要因の1つになっていますが、上限数の引き下げにより、今後はすべての関係者がデータベースを効果的に活用できると考えられます。
これまでドメイン登録の上限には十分な余裕が設定されていましたが、結果的に過剰なドメイン登録を引き起こし、次第にパートナー様と当社の直販営業チームとの間にも摩擦が生じるようになりました。
上限数が大きいほど、新たなドメインを登録する際に却下される割合は高くなります。このように状況が年々悪化する中、2020年に上限数を引き下げた結果、改善の傾向が見られるようになりました。2021年は、さらに上限数を引き下げることでこれまで以上の改善を目指します。
新たな上限数の設定にあたっては、データを詳細に分析しました。
まず、ビジネスの進捗と上限数の間には相関性がないことがわかりました。Eliteティアのパートナー様の場合、販売によるMRRとドメイン登録の上限数の相関性は、わずか0.029にとどまりました。この相関性は–1~1の値で判定され、値が0に近づくほど、相関関係が低いことを表します。他のティアや、パートナー様全体のデータに対する相関分析でも、同様の結果が確認されました。
続いて、パートナー様に次のティアを獲得いただくために、どの程度の上限数が必要になるかを分析しました。その際、営業サイクルの平均、ASP(平均販売価格)、成約率に、パートナー様の成功に必要と考えられる余裕を考慮した上で検討しています。
さらにデータを分析した結果、販売によるMRRのクレジット獲得につながった取引のうち、登録済みドメインの取引は半数を少し上回る程度しかないことがわかりました。
登録済みのリードを確認する方法を参照する(英語)2021年は、3つのステップに分けて変革に取り組みます。第1段階の変革を第1四半期(1月~3月)中に行い、第2段階と第3段階も年内に実施する予定です。
パートナー様とHubSpotの間の摩擦を軽減するためには、ルールの明確化や、トレーニングと営業活動支援の強化によって共同販売の体制を向上する必要もあります。
2021年は、3つのステップに分けて変革に取り組みます。
HubSpotでは、パートナー様の積極的な取り組みを後押しすることで、共にビジネスの発展を目指したいと考えています。パートナー様にサービス提供戦略の中核的な立場で専門性を発揮いただき、お客様の課題を解決するためにさらに重要な役割を果たしていただける状態を目指します。
新しい基準額が2021年7月16日から有効になります。
ティアの昇格は月に1回評価されますが、降格が発生するのは年に2回のみ(7月と1月)です。
例えば、パートナー様が現行の基準に基づいて、2021年7月15日よりも前にPlatinumティアを獲得した場合、少なくとも2022年1月まではPlatinumティアを維持いただけることになります。
成長が見込まれる新興市場のパートナー様についても今年、ティアの基準額が新しくなります。該当するパートナー様には2021年2月15日から適用されますので、特典をご活用いただけます。
新しいティア基準額については、以下の「詳細を表示」から参照ください。
ティアは、パートナー様の実績を客観的に評価し、対外的にも証明するための枠組みです。HubSpotが新製品を投入し、パートナー様にさらに多くの販売や管理を手掛けていただくにあたり、指標としてのティアの信頼性を維持していきたいと考えています。
例えば、パートナー様の総数に対するEliteティア数の比率は一定の範囲に抑えさせていただく必要があります。パートナーコミュニティー全体の成長に伴って基準を引き上げることで、Eliteティアの特別な価値が失われないように配慮しています。
基準の引き上げ後も、多くのパートナー様は既に新しい基準を満たされています。
また、市場によっては初期の開拓段階にあるためHubSpotの認知度がまだ限られており、ティアの基準を満たすことが非常に難しいというご指摘をいただきましたので、改善に着手しています。
昨年は、成長が見込まれる新興市場向けのGoldティア(通常要件の50%)を東南アジア、インド、北アジア、ラテンアメリカのパートナー様向けに新たに設定しました。今年はこうした市場のパートナー様のすべてのティアについて要件を調整することにより、新興市場でのパートナー様の成長を支えていきます。この新しい基準は2021年2月15日から適用されます。
「東南アジア」は、バングラデシュ、ブルネイ、カンボジア、香港、インドネシア、ラオス、マレーシア、モルディブ、ミャンマー、ネパール、パキスタン、フィリピン、スリランカ、シンガポール、台湾、タイ、東ティモール、ベトナムとさせていただきます。「北アジア」は中国、韓国、モンゴルとさせていただきます。
「ティアと特典ガイド2021年度版」でティアの要件と特典を確認する2021年、HubSpotはCOE(センター オブ エクセレンス)部門の設立に着手し、2022年にかけて同部門の体制を強化していきます。
現状、HubSpotのプロフェッショナルサービスと、パートナー様が提供するプロフェッショナルサービスの区別は必ずしも明確ではなく、お互いの意向に反して当社とパートナー様のサービスが競合する場合もあります。また、HubSpotによる新製品が発売された際には、新たな関連サービスの構築および運営に関してパートナー様に多大なご協力をいただくことも少なくありません。カスタムサービスの構築と提供についても、パートナー様がきわめて重要な役割を果たされている点や、パートナー様によって多くのイノベーションがもたらされていることを当社は十分に認識しています。
今後は、パートナー様によるイノベーションやカスタマイズのメリットを維持しながら、パートナー様のご負担の軽減に努めてまいります。
パートナー様によるサービス提供の支援を目指して、HubSpotのチームは今後センター オブ エクセレンス(COE、専門性を持つ組織横断チーム)として機能していくことになります。これは、戦略についてもチーム編成についても当てはまります。
COEとしてHubSpotは、新製品に関するサービスのニーズを開拓および確立し、パートナー様にサービスを提供していただける環境を生み出します。提供すべきサービスをパートナー様が見極められるように、また、お客様からパートナー様が見つけてもらえるように支援し、新たなビジネスに巡り合える機会を増やしていきたいと考えています。
具体的には、HubSpotがサービスのパッケージ化を提案し、サービスへの需要を喚起して、パートナー様のセールスイネーブルメントのためのリソースを提供していくことを検討しています。また、パートナーコミュニティーと連携することで、販売前と販売後のサービスの提供を後押しします。
これまでのようなパートナー様独自のサービスもぜひご提供ください。パートナー様独自の提供サービスについても、お客様やHubSpot社内チームが見つけやすくかつ内容を把握しやすくなるような仕組みを検討していく考えです。
【ここでご紹介する情報は英語で提供しております。日本語では2022年に提供予定です。】
2021年中に、パートナー様に特化した認定資格を新たに導入する予定です。
加えて、新しくAccreditation(アクレディテーション)というレベルを導入します。
パートナー様の専門知識を評価、証明する認定資格制度は、当社としても、さらに幅広くご活用いただけるよう充実させていく必要があると認識しています。
現在の資格には明確なレベル分けがありませんが、HubSpotの製品とサービスに関して各パートナー様がお持ちの専門知識を分かりやすく紹介していきたいと考えています。これまでHubSpotでは主にお客様向けの認定プログラムを運営してきたため、パートナー様向けの認定資格は限られていました。今後はプログラムを改良して対象を拡大すると共に、バッジ、認定、Accreditationの3種類に分類し、難易度を高めると同時に特典も増やしていく予定です。
バッジ:まもなく導入される初歩レベルの証明です。最も取得しやすく、主にプロスペクトや無料版をご利用の方が対象になります。バッジは、レッスンやコースを修了した場合のほか、総合的な修了状況、コミュニティー内のさまざまなコーナーでのメンバー登録によっても獲得できます。
認定:知識の習得を目的とした高度な資格で、試験による評価を行います。認定には、ユーザー様とパートナー様の両方を対象とするものと、パートナー様専用のものがあり、比較的難易度の高い資格も含まれています。認定については既にご活用いただいている方も多いと思います。ぜひ、社内で積極的な取得に取り組んでください。新しい従業員の研修に役立つほか、チームメンバーのスキル向上ツールとしても効果的です。
2021年の当社の目標は、認定制度を拡充し、営業活動から導入に至るさまざまな認定の提供を始めることです。また2021年には、Enterprise製品の導入支援の免除要件を変更し、Marketing Hubに関する認定の取得を必須とさせていただきます。Sales Hubについては既にSales Hub導入認定の取得が必須になっています。第1四半期(1月~3月)中にMarketing Hubの導入認定コースが開設された後、パートナー様には90日以内に認定を取得していただくことになります。
今後は所定の認定取得が、Enterprise製品のクライアントに企業に対し、HubSpot提供の導入支援サービスを免除いただくための要件になります。取得によってAccreditationのお申し込みの対象にもなることができるため、貴社にとってもHubSpotビジネスの可能性が広がります。
Accreditation:最も高度な証明です。Accreditationには前提となる所定の認定取得が必要で、社内の複数の方に取得いただくことが必要な場合もあります。Accreditationでは実践や演習を通じてスキルと専門知識の評価を行います。一例として、当社の担当者とのロールプレイがあります。Accreditationの取得は、パートナー様が必要なスキルをお持ちで、HubSpotの基準に従って顧客にサービスを提供可能であることが、HubSpotによって確認されたことを意味します。 今後、各製品に対応したAccreditationの取得パートナー様をリードの引き渡しや業務のアウトソーシングの対象にさせていただく予定です。
2021年には、Advanced Implementation Accreditation(従来の「Advanced導入支援認定」、AIC)とScaled Servicesという、2種類のAccreditationを新たに導入します。
一歩踏み込んだ活動支援、コミュニティー、イベント戦略を通じて、多様性と包摂性にあふれるグローバルエコシステムを醸成していきます。HubSpotが大切にしているDI&Bが、広くパートナーコミュニティーにも浸透することを願っています。
2月のPartner Kickoffイベントを皮切りに、年間を通してイベントを開催します。
今年はすべてのSolutions Partner様とSolutions Provider様を対象に、3つの大規模バーチャルイベントを開催。さらにPlatinum、Diamond、Eliteパートナー様向けに6~8回のバーチャルイベントを開催する予定です。
HubSpotのパートナープログラムでは従来、年に数回の対面形式のイベントに大きく依存してきましたが、貴社の関係者の方、1人ひとりにHubSpot本社までご足労いただくことは現実的ではありません。今年は効率的な方法でパートナーの皆さまとつながり、コミュニティーとの接点を増やしていきます。今日のようにバーチャル環境での交流が求められている時期には特に効果的だと考えています。
HUGをパートナー様にとって身近に:2021年2月
新しいメンターシップグループの発足:第2四半期(4月~6月)から
マイノリティー企業であるパートナー様向けの新たなスポンサーシッププログラム:2021年5月開始
DI&B Impact Award:2021年開始
多様性が尊重される包摂的な社会を目指して、パートナー様のグローバルコミュニティーを広大なバーチャル環境で支援していくために、次のような変革を行います。
HUGをパートナー様にとって身近に
HubSpotユーザーグループ(HUG)は、お客様のHubSpot活用支援を目的として多くのパートナー様のご協力を得て無償で運営しているプログラムです。これまでのHUGは「地域」を基準にしてきましたが、「関心領域」も基準に含め、パートナー様が専門知識を共有できるようなガイドラインを設定していきます。例えばヘルスケア業界向けのHUGを開催し、冒頭で5分前後の自社紹介を行うといった活動が可能になります。
新しいメンターシップグループの発足
パートナープログラムの参加企業間、さらにHubSpotを含めたつながりを体系的かつ公平に生み出すために、PUG(パートナー ユーザー グループ)という新たなメンター制度および交流プログラムを開始します。
DI&Bに関する取り組み
HubSpotでは多様な人々のニーズを尊重する取り組みが欠かせないと考え、パートナー協議会のダイバーシティーを高めていくことなどを検討しています。一層包摂的なソリューションの実現につながるだけでなく、お互いにさまざまな観点で学び合える環境を目指します。
第2四半期にPlatinum、Diamond、Eliteパートナー様向けの新たな支援システムの運用を開始します。
また、今年は新たにHubSpotのオンラインコミュニティーにパートナー様向けのプライベートスペースが追加されます。
新しい営業活動支援システム
第2四半期にPlatinum、Diamond、Eliteパートナー様向けの新たな支援システムの運用を開始します。HubSpot社内の営業およびカスタマー サービス チームがセールスイネーブルメントに活用しているものと共通のシステムで、製品プレビュー環境への早期アクセスなど、機密性の高い情報をパートナー様と安全に共有できるようになります。また、パートナー様とHubSpotの間の共通認識を醸成するためにも役立つと期待しています。
新たなコミュニティースペース
今年は新たに、HubSpotのオンラインコミュニティーにパートナー様向けのプライベートスペースが追加されます。オンラインコミュニティーには既に多くのパートナー様にご参加いただき、専門知識を活かしてお客様からの質問にご回答いただいています。パートナー様のプライベートスペースでは、パートナー様向けイベントカレンダーの確認、イベントへの参加登録、戦略に関する他のパートナー様とのディスカッション、HubSpotチームとのやり取りを行うことができます。
ご紹介したリンク先で変更点の詳細をご参照の上、貴社担当のチャネル アカウント マネージャー(CAM)にご相談ください。
はい。年間計画の一環として、当社の直販営業部門についても全体的な見直しを行い、上限数を引き下げました。
2021年中は、ドメイン登録と取引登録を並行して運用します。取引を登録すると、取引として正常に登録されます。同時に、システムによって取引と関連付けられたドメインの登録が試行されます。担当がまだないドメインの場合は、貴社担当のドメインとして登録されます。既に担当が割り当てられているドメインでも、取引の作成は可能です。貴社の担当ドメイン以外の場合も、情報共有のインターフェイスを活用することで、HubSpotのCAMまたはドメインの担当者と連携していただくことが可能です。
昨年上限数を引き下げた際、一部のパートナー様にご対応いただけなかったため、今年は新たなルールを設けました。すべてのパートナー様の公平を期すためにもご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。
パートナー様の認定資格などの情報を広く公開できるHubSpot Solutions企業検索については、さまざまなフィードバックを頂いています。このようなお客様にご利用いただくツールについては、HubSpotとしても常に顧客視点でユーザーエクスペリエンスの向上に努めています。そのため場合によっては、パートナー様のご要望にお応えできないこともございます。引き続き適切に意思決定を行うと共に、皆さまとのコミュニケーションの向上にも取り組んでいきますので、今後とも率直なご意見、ご指摘をお願いいたします。ただし、パートナー様と共にビジネスの発展を導くための投資として、今年は前述の認定資格やセンター オブ エクセレンスを中心に検討しています。
2020年に、HubSpot Solutions企業検索のインフラストラクチャーの担当を製品開発チームに全面移管しました。こうした企業検索サイトを製品のようにUXを考慮および調査し、専任の開発者を置く取り組みは、当社にとっても今回が初めてのケースです。製品開発チームの管轄となったことで、第1段階(英語)として取り組んだすべての目標を達成できました。今後のパートナー様向けニュースブログでも、今年の改良点の詳細についてご紹介する予定です。
従来の対面形式での開催予定はありません。今年はパートナー様向けに他のバーチャルベントを数多く予定しています。