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CMS(コンテンツマネジメントシステム)とは、Webサイトの立ち上げやコンテンツ管理ができるシステムです。専門的なプログラミング知識がなくても、Webページの作成や編集などが簡単に行えます。
CMS選定では、「何を達成したいか(目的)」と「社内にどれだけリソースがあるか(技術面・運用継続)」の2軸をあらかじめ検討することが大切です。また、機能面では、近年主流になりつつあるAI検索に対応しているかどうかも選定のポイントになります。
この記事では、CMS選びの判断軸を整理したうえで、目的・リソース別におすすめのCMSを8つ紹介します。
CMSを選ぶ際に陥りがちな失敗が、機能の多さや知名度でツールを選んでしまうことです。どれだけ高機能なCMSでも、自社の目的や運用体制に合っていないと、導入後に使いこなせないまま放置されるリスクがあります。まずは次の2点を整理してからツールの比較に入りましょう。
CMSを導入する目的は企業によって異なります。目的が明確になると、必要な機能や適切なツールの種類が自然と絞り込めます。代表的な目的の例は、次の通りです。
目的と同じくらい重要なのが、社内のリソースの確認です。リソースは、技術面と運用継続の2つの側面から考えてみましょう。
まず技術面では、社内にエンジニアやWebデザイナーがいるかどうかによって、適切なCMSの種類が変わります。エンジニアがいる場合は、WordPressやDrupalのようなカスタマイズ性の高いオープンソース型が選択肢に入りますが、エンジニアがいない場合は、専門知識が必要ないノーコード型のツールが現実的です。
運用継続の観点では、担当者の人数と「専任か兼務か」がポイントになります。1〜2名の兼務体制で高機能なCMSを導入すると、初期設定や日常運用の負荷が高くなり、結果的に更新が止まってしまうケースも少なくありません。導入後に無理なく継続できる運用設計を意識してツールを選びましょう。
CMSを比較する際は、次の6つのポイントを確認してください。
自社の目的とリソースの2軸が定まると、以下の6つのポイントで何を優先すべきかが自然と見えてきます。
CMSには、コンテンツ制作をサポートする次のような機能が備わっています。
CMSの機能や精度はツールによって大きく異なるため、自社の運用に必要な機能をあらかじめ明確にしておくことが大切です。
また、近年はAI機能を搭載したCMSも増えており、コンテンツ制作の効率化に役立てられています。AIが搭載されているCMSでは、次のようなことが実現可能です。
「AIでどのようなことができるのか」「自社の課題解決につながるのか」の2軸で適切なツールを判断しましょう。
CMSの操作性は、運用担当者の作業効率に直結します。投稿や設定などがスムーズにできるよう、誰でも直感的に操作できるCMSが理想です。無料トライアルやデモを活用して、操作性を必ず確認しましょう。実際にCMSを操作する担当者にもデモに参加してもらうのがベストです。
サイトを運用していくうちに、必要な機能が増えることも考えられます。一度導入したCMSの移行作業には工数がかかるため、長期的に使い続けられるよう、汎用性が高いCMSを選びましょう。特に、今後サイト規模の拡大やリニューアルの可能性がある場合は、プラグインやオプションプランで機能を拡張できるCMSがおすすめです。
CMSの料金は、導入形態によって傾向が異なります。初期費用とランニングコストの2軸で、総合的に判断することが大切です。初期費用が無料でも、アカウントの追加や保守管理でランニングコストが高くなるケースもあります。
| 種類 | 概要 | 費用の傾向 |
|---|---|---|
|
オープンソース型 |
ソースコードが公開されており無料で利用できる |
基本的に無料 |
|
オンプレミス型 |
自社サーバーにCMSをインストールして利用する |
初期費用が高額だが、ランニングコストは抑えられる傾向にある |
|
クラウド型 |
Webブラウザ上でCMSの機能が利用できる |
初期費用は抑えられるが、継続して月額料金がかかるケースが多い |
【主な初期費用】
【主なランニングコスト】
クラウド型CMSは、月額料金にサーバー費用や保守管理などの基本的なコストが含まれているため、ランニングコストが読みやすく、予算計画を立てやすい点がメリットです。
セキュリティ対策の方法や充実度も、CMSの種類によって傾向が異なります。
| 種類 | セキュリティリスク | セキュリティ対策 |
|---|---|---|
|
オープンソース型 |
ソースコードが公開されているため、脆弱性をついた攻撃を受けるおそれあり |
プラグインもあるが、高度な対策には専門のエンジニアが必要 |
|
オンプレミス型 |
自社サーバーを利用するため、情報漏洩のリスクは低い |
システムの保守・運営も自社で行うため、専門のエンジニアが必要 |
|
クラウド型 |
ベンダーのセキュリティ対策水準に依存する |
定期的なアップデートの実施や、トラブル時のサポート体制があるCMSを選ぶと良い |
CMSはWebサイトの管理システムであり、ユーザーデータをはじめとした企業の重要な情報を扱います。社内に専門家がいない場合は、セキュリティ対策が充実したクラウド型のCMSがおすすめです。
CMSの導入と運用をスムーズに進めるには、ベンダーのサポート体制が重要です。選定時には、次のポイントを確認しておきましょう。
オープンソース型CMSには、基本的にベンダーによる公式サポートがありません。トラブル対応は自社で行う必要があるため、社内にエンジニアがいない場合は注意が必要です。
おすすめのCMS8選を、目的・リソース別に紹介します。以下の比較早見表と各ツールの詳細解説を参考に、自社の目的や運用体制に合ったツールを選んでください。
| ツール名 | 向いている企業 | 主な強み | 料金目安 |
|---|---|---|---|
|
HubSpot Content Hub |
マーケ・営業・CSを一元管理したい成長企業 |
CRM・MA・CMSが同一基盤で統合。AI搭載コンテンツ生成機能 |
2,400円/月~(無料プランあり) |
|
ferret One |
BtoB特化でMA機能も一体で使いたい企業 |
BtoB向け機能特化。CRM・MA・SFA統合 |
要問い合わせ |
|
Wix |
コストを抑えてすぐ始めたい企業 |
AI Webサイトビルダー機能あり。ドラッグ&ドロップの感覚的な操作 |
2,300円/月~(無料プランあり) |
|
STUDIO |
デザイン性を重視してノーコードで始めたい企業 |
国産・デザイン自由度高。チーム編集機能あり |
590円/月〜(無料プランあり) |
|
WordPress |
エンジニアがいて自由にカスタマイズしたい企業 |
オープンソース。CMS世界シェア約60%。プラグイン65,000種 |
無料(サーバー費別) |
|
Drupal |
大規模・多言語サイトを構築したい企業 |
100言語対応。高セキュリティ。大規模ポータルに強い |
無料(サーバー費別) |
|
Shopify |
ノーコードでECサイトを手軽に始めたい企業 |
幅広い決済対応。豊富なテンプレート。16,000種のアプリ |
3,650円/月~ |
|
EC-CUBE |
国産ECで自由にカスタマイズしたい企業 |
国産オープンソース。エンタープライズ向けプランあり |
オープンソース版:無料(サーバー費用別途) EC-CUBE Enterprise:要問い合わせ |
料金やサービス内容は2026年6月時点の公開情報です。最新情報は各公式サイトをご参照ください。
CRM(顧客関係管理)ツール統合型のCMSなら、Webサイトの更新ツールとしてだけでなく、リード創出や信頼関係の構築などのマーケティング戦略へとつなげることができます。
出典:Content Hub
HubSpotが提供するContent Hubは、CRMを基盤としたクラウド型CMSです。ICP(Ideal Customer Profile)情報やブランドボイスを事前に設定し、トンマナを調整しながらコンテンツを自動生成できるのが特徴です。
また、CMS経由で創出した見込み客の情報がCRMに自動連携されるため、マーケティング・営業・カスタマーサービスのデータを1つのプラットフォームで管理できます。訪問者の行動履歴をもとにパーソナライズされたコンテンツを配信できるため、ニーズに合った個別最適化が可能となります。
さらに、AI検索への対応がしやすいのもHubSpotの特徴です。無料で試すなら、ChatGPTやGeminiといった主要なAIエンジンからの引用状況を調べられるHubSpotのAEO Grader がおすすめです。具体的な数値の計測やマーケティング施策への反映といった本格的なAI検索対応なら、HubSpot AEOを活用しましょう。
【HubSpot Content Hubが特に向いている企業】
| サービス名 |
HubSpot Content Hub |
|---|---|
| 初期費用 |
0円 |
| 月額費用(年払い) |
Content Hub:無料プランあり |
| 無料プラン/ トライアル有無 |
無料プランあり |
| 主な機能 |
Webサイト作成・ランディングページ作成 |
| 特徴的なAI機能 |
AIコンテンツライター |
| 導入実績 |
世界135か国、29万9,000社以上 |
出典:ferret One
ferret Oneは、BtoBサイトの構築・運用に特化したクラウド型CMSです。MA(マーケティングオートメーション)・SFA(営業支援システム)/CRM統合型のツールで、リード創出から育成、商談・顧客管理までを一元管理できます。
「マーケ基盤構築パック」「営業・マーケ連携パック」など、課題に合わせたツールがパッケージ化されているため、必要な機能から順次導入することも可能です。
【ferret Oneが特に向いている企業】
| サービス名 |
ferret One |
|---|---|
| 初期費用 |
要問い合わせ |
| 月額費用 |
要問い合わせ |
| 無料プラン/ トライアル有無 |
無料デモあり |
| 主な機能 |
ページ作成・編集(ノーコード) |
| 特徴的なAI機能 |
ブログ記事などの文章作成・添削 |
| 導入実績 |
2,000社以上 |
専任のWeb担当者がいない企業や、コストを抑えてCMS運用をスモールスタートしたい企業に適したツールを紹介します。
出典:Wix
Wixは、ブログや予約サイト、ネットショップなど幅広いサイト構築に対応できるクラウド型CMSです。AIでサイトを自動生成・カスタマイズできる「AI Webサイトビルダー機能」が搭載されており、プログラミング知識がなくても短時間でサイトの立ち上げが可能。SEOに最適化されたサイト構造やSNS連携アイコンの設置など、集客に便利な機能も充実しています。
サイトの編集や公開は無料プランで行うことができます。有料プランに加入すると、独自ドメインやオンライン決済などのサービスが利用可能です。
【Wixが特に向いている企業】
| サービス名 |
Wix |
|---|---|
| 初期費用 |
0円 |
| 月額費用 |
無料プランあり |
| 無料プラン/ トライアル有無 |
無料プランあり |
| 主な機能 |
AI Webサイトビルダー |
| 特徴的なAI機能 |
AIによるサイト自動生成・テキスト生成 |
| 導入実績 |
世界190か国、2億6,000万人以上のユーザー |
出典:STUDIO
STUDIOは、国産のノーコード型CMSです。ブログやお知らせなどのコンテンツをノーコードで管理・更新できるほか、ページのデザインも自由度が高く、カスタマイズに向いています。リアルタイムでの共同編集機能も搭載されているため、複数人でのスムーズなコンテンツ運用が可能です。
無料プランから開始でき、コンテンツの量やチーム規模に合わせてプランをアップグレードできます。
【STUDIOが特に向いている企業】
| サービス名 |
STUDIO |
|---|---|
| 初期費用 |
0円 |
| 月額費用(年払い) |
無料プランあり |
| 無料プラン/ トライアル有無 |
無料プランあり |
| 主な機能 |
ノーコードWebサイト作成 |
| 特徴的なAI機能 |
AI搭載のデザインエディタ |
| 導入実績 |
国内ノーコードCMS利用数No.1(2026年4月時点) |
社内にエンジニアやWebデザイナーが在籍している場合は、オープンソース型CMSを活用して自社独自の設計でサイトを構築・拡張できます。
出典:WordPress
WordPressは、全世界のCMSシェア率の約60%を占めているオープンソース型のCMSです。個人ブロガーから大手企業まで幅広いユーザーに支持されています。
記事投稿や画像アップロード、レイアウト調整機能などは標準搭載です。65,000種類以上のプラグインを活用することで、問い合わせフォームの設置やセキュリティ対策、ECサイト化など、さまざまな機能を追加できます。ユーザー数が多いため、Web上の情報量が豊富で、導入・運用時のトラブルを自力で解決しやすい環境が整っています。
【WordPressが特に向いている企業】
| サービス名 |
WordPress |
|---|---|
| 初期費用 |
0円 |
| 月額費用 |
無料(サーバー費用別途) |
| 無料プラン/ トライアル有無 |
無料(オープンソース) |
| 主な機能 |
コンテンツ作成・編集 |
| 特徴的なAI機能 |
プラグインによって追加可能 |
| 導入実績 |
全世界CMSシェア約60% |
Drupal(ドルーパル)は、大規模なWebサイト構築に定評があり、世界中の企業や政府機関、教育機関で採用されているオープンソース型CMSです。標準で100言語以上に対応する多言語機能を備えており、グローバル展開を視野に入れたWebサイト構築に最適です。
拡張モジュールが充実しており、高度なカスタマイズにも対応できます。ただし日本語による情報が比較的少なく、導入・運用できる人材の確保が必要です。
【Drupalが特に向いている企業】
| サービス名 |
Drupal |
|---|---|
| 初期費用 |
0円 |
| 月額費用 |
無料(サーバー費用別途) |
| 無料プラン/ トライアル有無 |
無料(オープンソース) |
| 主な機能 |
コンテンツ管理 |
| 特徴的なAI機能 |
言語モデルの統合、タスクの自動化など |
| 導入実績 |
世界の政府機関・大企業・教育機関で多数採用 |
ECサイト向けの決済機能やテンプレートが充実したCMSを紹介します。受発注のデジタル化やオンライン販売チャネルの構築に活用可能です。
出典:Shopify
Shopifyは、CMS市場シェア7.4%でWordPressに次ぐ世界2位のクラウド型ECプラットフォームです。クレジットカード・銀行振込・コンビニ決済・後払いなど100種類以上の決済手段に対応しており、決済システムを別途構築する必要がありません。16,000以上のアプリを組み合わせることで、コーディング不要で自社ブランドに合ったストアを構築できます。
管理画面は日本語対応で、商品登録から在庫管理・売上レポートまで一画面で完結する設計のため、EC運営が初めての担当者でも導入初日から操作できます。
【Shopifyが特に向いている企業】
| サービス名 |
Shopify |
|---|---|
| 初期費用 |
0円 |
| 月額費用(年払い) |
Basic:3,650円/月(年払い) |
| 無料プラン/ トライアル有無 |
3日間無料トライアルあり |
| 主な機能 |
ECサイト構築 |
| 特徴的なAI機能 |
AIによる商品説明文生成 |
| 導入実績 |
非公開(世界175か国以上で利用) |
出典:EC-CUBE
EC-CUBEは、国産オープンソース型のECプラットフォームです。ソースコードが公開されており、無料で利用できるため、初期費用を抑えてECサイトを構築できます。セキュリティや性能が強化されたエンタープライズ向けのEC-CUBE Enterpriseも提供されています。
デザインや機能を自社の要件に合わせて自由に改修することが可能です。既製品のプラットフォームでは対応できない独自の購入フローや会員管理の仕組みを実装したい企業に向いています。拡張機能やデザインテンプレート、決済サービスなどは、「オーナーズストア」から簡単に追加できます。
【EC-CUBEが特に向いている企業】
| サービス名 |
EC-CUBE |
|---|---|
| 初期費用 |
オープンソース版:無料 |
| 月額費用 |
オープンソース版:無料(サーバー費用別途) |
| 無料プラン/ トライアル有無 |
オープンソース版は無料 |
| 主な機能 |
ショッピングカート |
| 特徴的なAI機能 |
プラグインによって追加可能 |
| 導入実績 |
非公開 |
CMSは、導入する目的と、社内のリソースを起点に選ぶことで、失敗を防ぐことができます。高機能であることよりも、自社の課題と運用体制にフィットしているかどうかが、導入後の成否を分ける最大のポイントです。コンテンツマーケティング自体の効率化だけでなく、成果につながるCMSを選ぶことを意識しましょう。
CMSは「目的」と「社内リソース」の2軸で選ぶことで、候補を無理なく2〜3択に絞ることができます。マーケティング強化・少人数運用・CRMとのデータ一元管理を同時に実現したい場合は、HubSpotのContent Hubが適しています。無料プランから始められるため、まずは実際の操作感を確かめてみてください。
WordPressは「オープンソース型」と呼ばれるCMSで、ソースコードが公開されており、無料でダウンロードできるのが特徴です。65,000種類以上のプラグインにより自由な機能拡張が可能です。ただし、サーバー費用などのコストは別途発生します。
HubSpot Content Hub・Wix・STUDIOなどのCMSは「クラウド型」と呼ばれており、サーバー管理が不要で、ノーコードで運用できる点が異なります。エンジニアが社内にいてカスタマイズ性を重視するならWordPress、運用のしやすさを重視するならクラウド型CMSが適しているでしょう。
あります。HubSpot Content Hubには、期間に制限なく無料で使えるプランがあります。無料プランでも、Webサイト作成・ランディングページ作成・AIコンテンツ生成・CRMとの自動連携などの機能が利用可能です。詳しくはHubSpotの無料ツールの機能一覧をご覧ください。Wix・STUDIOにも無料プランがあります。
そのほか、WordPress・Drupal・EC-CUBEはオープンソース型のため、無料でダウンロードできます。ただし、サーバー費用や保守対応などのランニングコストが別途発生するため、総合的なコストを比較したうえで選定してください。
あります。例えば、HubSpot AEOは、AI検索上のブランド言及を可視化できるサービスです。分析から改善案の自動提案、コンテンツ制作への反映までを一気通貫で実現。売上に直結するAI検索最適化を効率的に進められます。
HubSpotの無料のCMS(コンテンツ マネジメント システム)ソフトウェアを使用して自社のウェブサイトを構築し、トラフィックの促進、リードの創出、収益の拡大に役立てましょう。
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